昭和のおっさん

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本 「変光星」森口奈緒美

変光星──ある自閉症者の少女期の回想

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高機能自閉者自身の初の自伝がドナ・ウィリアムズさんなら、日本では森口さんということのようです。

お二人とも同い年らしく私より10歳ほど上ですね。

日本の話なので時代の空気などもわかりやすいです。

それにしても例によっていじめと無理解のつづく人生の話なので中々読んでいてつらいです。

いじめの話というのはまったく嫌な気分になるものですが、所謂普通の人というのは自分に自身がなかったり不安やコンプレックスがあるのが普通で、そのために必死で自分より下を探しているものです。

とにかく一生懸命足を引っ張り合って自分を上げようとします。

もちろん全員が極端にそんなではないのですが、まったくこの傾向がない人というのは中々いません。

私は生来孤独癖があるのですが、そんな私が普通の人がいやになるのは正にこういうところですね。

たとえば真面目で正直で自己犠牲ができるような人を評価も理解もできず、不器用で損な性格としか感じないような人は結構いて本当にいやなもんです。

私は自閉症の方を理解できるとか上手く付き合えるという自信はないですが、所謂普通の人たちも大概に歪んでいる部分が多くめんどくささばかり感じてしまいます。

どっちもどっちなら悪意のある側のほうがいやですね。