本 「北へ」スコット・ジュレク
NORTH 北へ―アパラチアン・トレイルを踏破して見つけた僕の道 新品価格 |
「Born To Run」でもおなじみのウルトラマラソン界のレジェンド、スコット・ジュレクの本です。
40歳を過ぎて競技者としては難しくなってきたときに新たな挑戦としてアメリカの山脈を約3500km縦断を思い立ちます。
まあ結構な無茶なんですが、わたしのような凡人は「すごい人もいるんだなあ」と思います。自分とは違う、大変な能力のある人なんだなあ、と思うわけです。それも間違いではないのでしょうが、スコット・ジュレクといえどもこの冒険は過酷で困難なわけです。体力や能力があるから、というだけではなく、雨が降ろうが風が吹こうが疲れようが怪我をしようが眠かろうが前進を続けます。
わたしは疲れたり痛かったりしたら運動は止めるものだと思っていたので、なるほどと思いました。わたしは運動オンチで体力がないと思っていましたがわたしにないのは根性だったんですね。
もうちょっと早く気付けたら人並みに運動できたかもしれません。
さて、超人スコット・ジュレクといえどもその過酷さに心が折れそうになります。そのときに友人のランナーが言います。
「こう自分に言い聞かせろ。これが俺という人間だ、これがいましていることだ。」
しびれました。