昭和のおっさん

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運動音痴について 1

私は運動音痴です。学生時代に体力測定なんかやったら女子平均あるかないかみたいな感じでした。キャッチボールは出来ないしバスケのパスを受けようとしたら真剣白刃取りのように取ろうとして顔に当たるというのび太君状態です。

こういう運動音痴だと、運動が出来るかどうかは生まれつき決まってるように考えてしまいがちですね。私もそう思っていたし一生運動が楽しくなることなんてないと思っていました。

しかしまあ、たしかに生まれついての運動音痴もあるのでしょうが大概の標準的な部類の人は本来動物であるのだからそれなりの運動能力は持っているのじゃないでしょうか。初めて歩き始めてからある程度まで身体が出来るまでの間にどれくらい運動したかによっての後天的な能力差が大きいような気がします。

そう思うようになったのは30歳を過ぎて運動や武術の本を読み自分の身体で試して見るようになってからです。

大概の人の運動のイメージは「力を出すこと」「力をつけること」「そのために反復練習」みたいな感じじゃないでしょうか。

どうも実際は違うらしく「無駄のない動き」「効率の良い動き」「必要なだけの力を使うこと」などを気をつけると変わってきます。

例えば運動音痴がボールを投げると肩と肘だけ動かして投げます。上手な人は手首、肘、肩、身体の回転、足の動きなど体中の関節を使って投げます。

運動音痴の動きのぎこちなさは身体が固く、沢山の関節の殆どを使わないことにあるわけですね。

運動音痴が電車やバスに乗ると身体を固く棒のようにして力を入れて立ってグラグラします。身体の力を抜いてゆらゆらさせて膝もまっすぐロックさせず気持ち曲げて力を抜いていくとちょっとの揺れなら普通に立っていられます。

歩いたり走ったりするときには力を入れるのではなく出来るだけ抜いて楽に動くようにするんですね。運動音痴のイメージでは前に出した足で地面を蹴って進むのだと思いがちだと思いますが、走るときに地面を蹴っても上への力になるので身体が上下するだけです。自分や周りの人を見てみると頭や身体が上下に動く人が多いのがわかると思います。一方スポーツ選手を見ると短距離走でも長距離走でも身体は全然上下運動しません。前に進むのが目的なので上下運動は無駄な力だからですね。

ためしにゆっくり走ってちょっと速度を上げてみましょう。最初は前に出した足で地面を蹴るように上げてみて、次は後ろ足を前に出すスピードを上げて回転数を上げてみて下さい。ちょっとしたことですが全然感触が違うと思います。

運動音痴はスタート地点が低いのでちょっとしたことで結構変化がわかりやすかったりするので楽しくなったりします。

つづく