本「韃靼疾風録」司馬遼太郎
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司馬遼太郎の最後の長編ですね。
謎の少女と武士の青年のロマン!みたいな感じの紹介がされてたりしますが、実際のところは中国の明が滅び女真の清が取って代わるまでの中華歴史ロマンみたいな感じです。
日本では豊臣が滅び江戸時代が確立するころ、中国東北部の女真にヌルハチという英雄が出て一族を統一し大勢力になります。
明は衰えて自国内にも李自成らの反乱があり、まさに内憂外患。歴史の大転換期で面白いです。
特に中心となる明と女真の文化の違い、国民性なんてところは今の時代にも通じる異文化問題を考えさせられます。
司馬遼太郎の小説の中でもちょっと変わった面白さです。