本「ビフォア・ラン」重松 清
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結構有名と思われる重松清のデビュー作です。
重松清の本は最近はあんまり読んでないけど初期からしばらく20冊位?読みました。
この本はバリバリの青春小説です。例によって青春小説が好きなきもいおっさんなのです。
設定や展開など強引だったり無理があったりはするわけですが青春小説で大事なのはそこではないのです。
青春時代なんてのは当事者のころは大概イライラムズムズするようなことばかりで「おれには青春なんてねえよ」という気分なわけですが、後から振り返ると「ああ青春だったんだなあ」と取り返しのつかなさに懐かしくなるわけです。
そんな気分で青春小説を読んであり得たような、まああり得ない青春気分をあじわうのが楽しいのです。
なので多少強引だろうがおかしかろうが、青春の空気感を感じることができればよいのです。
そんな青春中毒のきもい中年におすすめ。