本「失われた時を求めて 12」プルースト
失われた時を求めて(12) 消え去ったアルベルチーヌ (岩波文庫) [ マルセル・プルースト ] 価格:1,386円 |
やっと読み終わりました。これは長かった。
前作で出ていってしまったアルベルチーヌを「私」はなんとか呼び戻そうとしますが「こちらが戻ってきてほしいと思っているわけではない」という形で呼び戻そうと色々画策したりします。
そこで突然アルベルチーヌが事故死してしまいます。
アルベルチーヌは亡くなったものの「私」の嫉妬心は無くならずアルベルチーヌの素行を調査したりしていると過去の悪行が次々出てきたりして思い悩んだりなんてことを前半の300ページ位やって、次第にアルベルチーヌへの思いが薄れていきます。
その後憧れのヴェネツィアに母と旅行に行ったりしつつ後半はこれまでの登場人物の以外な結婚話が3組出てきます。
そのうちの一組が親友ロベールとスワンの娘ジルベルトの結婚で、この顛末が書かれる中でロベールの同性愛が発覚して「私」を悩ませます。
というような感じであと2冊、「見出された時」に続きます。
本「失われた時を求めて 11」プルースト
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「囚われの女」の続きです。
前作の後半で「私」がアルベルチーヌの浮気を疑い行かせないよう画策したヴェルデュラン家のサロンに出かけるところから始まります。このサロンでの話が300ページ近く、残りがアルベルチーヌとの生活の顛末です。
この物語を通じて架空の大芸術家が3人出ます。作家のベルゴット、画家のエルスチール、音楽家のヴァントゥイユ。それぞれ物語の中に度々出てきたり芸術論の種になります。
ここでもサロンでヴァントゥイユの名曲が演奏され、そこで芸術論が続きます。
この演奏会を計画し成功させたのはシャルリュス男爵なのですが女主人のヴェルデュラン夫人をないがしろにした態度に怒りを買いモレルとの仲を裂かれ失意の追放となってしまいます。
サロンやらなんやらからアルベルチーヌの情報が入るたびアルベルチーヌのついた嘘がばれ、本人をつつくとさらに余計な自白をする有様で「私」は嫉妬や疑心暗鬼で苦しみ「どっちが囚われてるのかわからん」などとやっているうちにある日アルベルチーヌが出ていってしまったところで終わりです。
各場面の細かい心理描写の読み物なのであらすじを書いてもさっぱりですね。
まだ続きます。
模型 マシーネンクリーガー ノイスポッター 11
右耳のあたり。これはこの部分より本体側のところがすげえ大変です。
胴体下部左側のところ。形複雑過ぎ。
裏側。驚異の箱組。大変だけど一日に2,3パーツづつくらいくっつけて時間かけてやればそのうち出来る、みたいな感じ。
このあと反対側も作ったけど同じくらい大変。
頭の右上あたりのアンテナみたいの。上のパーツのしましまモールドは出来ずに断念。
なんかいい作り方あるんかな。
土台側の本体に付ける部分の曲線をやするのが中々微妙でしびれる。
本「失われた時を求めて 10」プルースト
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ここからは第5篇「囚われの女」になります。
アルベルチーヌへの嫉妬で苦しむ「私」は彼女を連れてパリへ戻り自分の家に住まわせます。そして彼女が出かけるときは友人を付けたりしてできる限り監視して安心しようとします。しかし実際には完全に監視できるわけはなく嫉妬の心はあらゆるところに猜疑心を作り出し、またその執着から彼女を手放せなくなっています。
彼女が寝ているときは彼女に疑念をもつ必要がなくなるため寝ている彼女の横では安心して眺めたりしてたりしていて中々きもくて最高です。
なんやかや「私」とアルベルチーヌの関係の話が続きます。
最後のほうにシャルリュス男爵とモレルの挿話が少し入って次巻につづきます。
模型 マシーネンクリーガー ノイスポッター 10
右脇のところのパーツ
ライトみたいなところをプラ板で作って削り出そうという強引さ。
こんなもんでどうや!
どこもかしこも中々思い通りの形にはならないけどやってるうちにマシになったらいいなあ。
腕も作ったよ。
左腕の細かいところが色々イマイチなところもあるんだけど資料が少なかったこともあるしぱっと見はわるくないんじゃない?
右手の金色の部分は細い真鍮線を巻いた。はっきり行って無謀。スプリングを使ったほうがいいです。
アップにするとなんかもやもやするところもあるんだけどどうしたら良くなるかわからんなあ。
発達障害などについて 25
実に久々ですがその後についてなど。
母はまずA型事業所に行ってみました。1年位やったかな?本人的にはそれまでのパートなどの仕事と同じようにしんどくなったようで辞めてB型事業所に行ってます。
知らない人のために簡単に説明すると障害者の就労支援でA型は最低賃金が保証されてます。B型は時給100円くらいで障害が重い方などの社会参加の場という感じなのかな。金銭的なことを言えばうちの嫁がB型に行く必要はないわけですがなにもせずに家にいたりぶらぶらしてるのはいやなそうで。
で、障害年金の申請ですが「初診から1年6ヶ月後に申請」ということになってまして、それで市役所に行って申請書をもらうときに「面倒そうなら社労士にたのもうかなー」ってなことを話したんですが(障害年金の申請は一発勝負だし結構面倒な申請用紙をきちんと作成するのが難しい方などが成功報酬式で社労士に頼むというのはよくあるようです)市役所の人は「医者の診断書が肝心なので生育歴など普通に書いて出せばまあ大丈夫ですよー」的な感じだったのでなんとか書いて出しました。大変面倒ではありましたが無事数カ月後に申請が通りました。
うちの経済状態的にはA型事業所とか障害者雇用でそれなりの収入をもらえるようになってくれると助かるところですがまあ本人しだいというところです。
子供はもうすぐ中学校卒業ですが、学校には結局行けませんで、適応指導教室に行ったり行けなかったりなんて感じでした。
進路ですが、まあ勉強は出来ない(授業自体出てないわけですし)のですが、それはおいておいても結局学校に行くのが難しいのは変わらなかったこともあって養護学校に行くことにしました。養護学校なら通えるのかといえば甚だ心もとないところもありますがどうなることやら。
子供自体は自分の進路やら将来やらになんの考えもなく高校と養護学校の違いなんてことも説明してもわかっているのかわかってないのか怪しいもんなのでなんやかや最終的には私が決めていくことになっちゃいます。
まあ本人は日々大した悩みもなくのほほんと過ごしてるので変に悩んでこじれるよりはましですかね。
本「失われた時を求めて 9」プルースト
失われた時を求めて(9) ソドムとゴモラ II (岩波文庫) 中古価格 |
前巻に続いてバルベックで過ごす「私」です。
「スワンの恋」でブルジョアの二流サロンとして出ていたヴェルデュラン夫人のサロンが再び登場。時を経て多少評価されるようになったサロンですが相変わらず上流貴族とは接点を持てていません。そのサロンでの様子が多く書かれますが、この巻の中心はやはりシャルリュス男爵です。正真正銘の社交界の大物のシャルリュス男爵ですが若い色男を追っかけてヴェルデュラン夫人のサロンに入り込みます。このサロンでは男爵の社交界の地位を誰も知らず軽く扱ってしまいます。しかし男爵もこのサロンの人々など所詮社交界の人々ではないと鷹揚にかまえ時々嫌味を飛ばしたりする程度で過ごします。そうかと思うとサロンの人々は男爵の同性愛趣味を噂に聞いており目配せし合ったりするのに男爵は相変わらずうまく隠しおおせていると信じて堂々と過ごしていたりします。そんなふうに各人の微妙な立場や雰囲気を細やかに書いてサロンの雰囲気を感じられます。
「私」とアルベルチーヌは頻繁に会いつつ「私」はなにかれと嫉妬に駆られたりもしますが「私」はそれほど真剣には考えておらず、終盤で「そろそろ別れようかな」なんて思ったところにちょっとした事件が起こり嫉妬でアルベルチーヌに囚われてしまうところで次巻に続きます。