本 「タダイマトビラ」村田沙耶香
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「コンビニ人間」読んだのでこれも読んでみました。
私結構、作者で読むタイプで見つかる限り他のも読んでみます。
こちらも中々ASDっぽい感じがします。
主人公の母親は子供に愛情を感じずに義務で家事をこなし対外的には笑顔と笑いで乗り切っています。
主人公の女性はそんな母親をそれほどおかしいとは感じず、「本当の家族」はそのうち自分で作るものだ、と考えています。
父親は子供に愛情を示さない母親に不満を持ち、弟は愛情不足の家庭に絶望してぐれています。
主人公はところどころで他の友達と違いがあるところがありつつごまかしたり「工夫」でなんとか乗り切り成長していきます。
ラストは中々衝撃的で難解ですが、「工夫」で普通を目指した主人公が挫折しつつ本来の自分のありように帰っていくような感じでしょうか。
母親と娘がASD傾向の家庭の話、というふうに見えます。
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ついでにエッセイも読みました。
中年に差し掛かった女性のあるある話、という感じのものらしいのですがちょくちょく作者の変人っぷりが現れるのが面白いです。