本 「サイコパスを探せ!」ジョン・ロンソン
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発達障害関係の本を読んでるうちに人間の精神活動だのに興味が出てくるわけですがサイコパスについての本かなーと読んでみました。
作者はちょっとした事件からサイコパスが社会に与える影響の大きさに気づいて調査していきます。サイコパスといえば猟奇殺人なんかを思い浮かべますが、社会の上に立つ人たちにもサイコパスがいて社会に損害を与えているのではないかということで調査をしていきますが、そのうちちょっと勉強したしろうとが勝手にサイコパスを調査し診断することの危険に気づいていきます。
というようなことで、サイコパスについての説明的なだけの本ではないですが中々面白いノンフィクションです。
ところで、発達障害界隈で自閉症やアスペルガーがASDになったりした話で出てくるDSMの歴史が後半にでてきて興味深いです。
無知な一般人がサイコパスとアスペルガーを混同してたりしますが実は殆ど真逆です。
「サイコパス」感情がない 共感性がない 人の表情などを読み感情を読み取る 演技で一般人を装い人を利用する
「アスペルガー(ASD)」感情はあるが理解できていない 不安感が大きい 人の表情や空気を読めない 一般人の演技が難しく溶け込めない
恐怖や不安などについての脳の働きが間逆なようです。
同じ理由でサイコパスは鬱や社交不安症にはならないようです。
ASDではよく二次障害になりますね。
最近では例の外国に逃げたおじさんがそれっぽいですが、まあ素人判断はよくないですね。