昭和のおっさん

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本 「変わり者でいこう」ジョン・エルダー・ロビソン

変わり者でいこう あるアスペルガー者の冒険

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社会的に成功しつつ自分がアスペルガーなのを知ったことでどこが人と違ってどうしたかを語っています。

ある種の才能で社会に居場所を作った人の話は「そううまく行か!」と拒否的に見る方も多いだろうし、これがいわゆる健常者だって成功者の話を聞けば同じことを思うわけですが、それはそれとしてASDの当事者がその内面を語ってくれることは参考になります。

ASDの方は定形からすると不自然な振る舞いをするわけですが、そういうものだと知っていてもなぜそうなるのか、なにをどう考えているのかというのは伝わらないわけで、うちの家族のように自分の状態を伝えることが苦手な場合はもうお手上げなわけです。

著者が社会の中に入るためにした工夫というのはやはり高機能ならではで、記憶力や頭の回転や集中力を発揮しまくって対応するわけですね。それはうちの家族のようにちょっと頭が鈍いタイプだとまあ無理です。その手のできるだけ簡単そうな本を探して渡してみても読むことすら拒否でちょっとイライラします。「わかった!わたしは人と関わらなければ誰にも迷惑かけないしばっちり!」みたいな真面目か冗談かわからないこと言ってます。

なんにしろ結構読みやすいし面白い本です。