本 「眼を見なさい！」「ひとの気持ちが聴こえたら」ジョン・エルダー・ロビソン
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以前「変わり者で行こう」を読んだ作者のデビュー作がこれで、内容的には同じような自伝的なものです。
人とうまくやっていきたいのにうまく行かず孤独を抱えつつもエンジニアの才能を生かして社会的には成功していきます。
７，８０年代の音楽界の裏方をやっていたということで私もその辺の洋楽が好きなので中々興味深い話も出てきます。
ASD関連について知るというよりは単純に面白いです。
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「ASDは治るのか」というのは当事者関係の人たちにとって最重要課題なわけですが、今の所「障碍であって一生付き合っていくしかない」というのが一般的です。
この本では作者が「TMS」という技術の研究治療を受けます。
「TMS」というのは脳の局所に磁気刺激を当てて活性化させるというようなもので日本でも鬱などにはもう使われています。
この実験治療の中で作者は音楽から今まで感じていなかった感情を感じたり人と自然に目を合わせ感情を読み取ってコミュニケーションをとったりする経験をしたそうです。その効果は一時的でしたがその間の経験はこころに残り人生が変わったと言います。
被験者により効果の大きさも感じ方も様々だったそうですが、ASDに生まれて生きてきても脳の働き次第では改善の可能性も期待できるかもしれませんね。
早く研究が進んで救われる人が増えてほしいものです。
この本は未来に希望がもてるし色々と感動作なのでおすすめです。
