本「自閉症のうた」東田直樹
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作者の東田さんは重度の自閉症だそうです。
前半は東田さんの本を翻訳した作家さんとのQ&Aとか手紙のやり取りで後半に短編小説が二本。
それほど期待して読み始めたわけではなかったんですがびっくりするくらい良い本です。
タイトルの小説は自閉症の娘とその家族の気持ちのすれ違いがわかりやすく書かれていて切なくなります。
一般的な「自閉症」の方のイメージでは、まさかこのような物語が書けるような知性や感性をもっているとは思われていないのではないでしょうか。内面にこんなしっかりした人格を持ちながら「なにもわからない障害者」のように扱われることの苦しさは想像を絶します。お互い少しでも分かり合えるようになっていきたいものです。
自閉症関連かどうかと関わりなくいい本だと思いました。
文章も平易で読みやすいのでうちの子でも読めるかもしれません。