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ミラーニューロンとか雑談

自閉症の原因にミラーニューロンの不全があるのではないかという話がありました。

ミラーニューロンというのは人の動きを見ると自分のことのように感じられる神経で、これにより人の行動を理解したりまねして身につけたりできるということですね。

たしかにこれが弱ければ人の表情や仕草を理解したり適切な表情や行動を身につけたりが難しくなりそうです。

ところで元々ハワイの文化には文字がなかったそうです。そういうところでは文化の伝承は「見て覚える」になるのでミラーニューロンが発達するようです。

そういう人に「○○教えて」というと「いいよー」やってみせる「わかった?」となるそうで、地元民同士ならそれで出来るようになっちゃうんですね。

つまりマニュアルやら文字や図を使っていわゆる「キチンと教える」みたいなのは文字が生まれて以降のごく一部で発達しただけのやり方なんですね。

まあそもそも生活に必要な事以外の沢山の技術やら知識やらを詰め込むようになったのがここ数百年なんだろうから比べるものでもないのかもしれませんが。

そんなわけで「見て覚える」をやめた現代人はミラーニューロンが退化していってるのかもしれませんね。

また話は飛びますが「見て覚える」といえば昔から職人や芸の世界などでもよくありますね。最近はこうしたやり方に対して「前時代的」「効率が悪い」「ちゃんと教えろ」のような意見が言われることがありますがどうでしょう。

「見て覚える」というのはそれが高度にできる人達にとっては高度な技術を伝えるのに良い方法だったのではないのでしょうか。高度な技術を事細かに言語化し体系化することが出来るのか、それを見て出来るようになるのか、ということですね。画家を目指す人にプロの画家が事細かに線の引き方や筆使いや色について教えていくのが上達の早道なんでしょうか。

私には実際のことはわかりませんが、少なくとも高度な技術の内容を理解しない人がそのやり方に口を出してくるというのは間抜けなだけだと思います。

声の大きい間抜けは文化の破壊者なので舌を抜いたほうがいいんじゃないでしょうかね。