昭和のおっさん

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運動音痴について 2

私は今でも特に運動が出来る側になったわけではないですが、身体を動かすことが苦ではないとか楽しいという風に感じられるようになりました。

一番には、身体を動かすときは「がんばる」「力を出す」ではなく「楽に」「出来るだけ力を抜く」だと取り組み方が変わったことです。

これだけのことですが、自力でたどり着くのは難しいし、誰も教えてもくれませんでした。

運動を楽しめる人になるように学ぶというのは体育の役割なんだと思いますが、体育の先生というのは大概運動が得意な人たちなので運動音痴と自分たちがどう違うのかがわからないのでしょう。だから自分たちがしてきたように反復練習をさせればそのうちに上達すると思っているんじゃないでしょうか。

のび太君状態で思考が止まっている運動音痴がバットを振り続けても決して上達はしないのですが、ある程度運動のコツがわかってくると上手な人のスイングを見て自分との違いが見えてくるし自力で工夫できるようになってきます。そのくらいになって始めて「球をよく見る」「壁を作る」「身体を開かない」などのよく聞くコツの意味がわかってきます。これらのアドバイスが運動音痴には謎の呪文にしか聞こえないというのが理解しづらいのでしょう。

のび太君だった私は一人でバットを振って練習して今ではバッティングセンターが楽しみの一つになりました。

「先生が悪い」なんてことをいいたいわけではなく、現代人は子供に体を使って遊ばせることが少なすぎるのではないか、とか身体の使い方についてとても無知で間違いが多いのではないかと思っているのでした。

つづく