昭和のおっさん

発達障害 ASD ADHD の子の話とか趣味雑談とか

発達障害とかについて 11

ASDはパターン行動を好んで執着するというような説明がよくあると思いますが、実は定形もパターン様式が好きでそこから外れると発狂するという雑談のような話です。

ASDの方のトラブルで、不意に怒られて「謝れ!」なんて言われて話を聞くと自分は悪くないので説明しようとすると余計に怒られた。というようなのをよく見ます。

このような状況を上手に収めるのに必要なのは「どちらが正しいか」ではないのです。

定形のルールではこのような場合はまず「謝る」のが最優先なのです。この「謝る」を言ってしまうと「私が悪かった」と認めることになってしまう気がするかもしれませんがそうではなく、「なにか起こってしまったようであなたの手をとめてしまってすいません」というような意味です。特に悪くない記者会見の冒頭で「お忙しい中お騒がせして申し訳ございません」と言うようなものです。

定形の方はこの手順を飛ばして話してしまうと「言い訳すんな!」「でもじゃねえ!」なんてぶち切れたりします。怖いですね。

手順通りに適当に謝ってから話し合うほうが良いかと思います。

うちの嫁はASDでちょっと低脳ちゃんですが職場でも(以前部署違いの同僚でした)とくに人間関係でひどいことになったりせず結構かわいがられていました。

嫁の話を聴けばかなりASDっぽいというか普通とはいいがたいところがあるのですが、傍で嫁を見てもいわゆる「ちょっとおかしい人」に見えません。

だからこそ結婚10年以上も経って今更、ASDだったとか言ってるわけですが。

今、なぜ嫁が上手く適応してきたのか観察してみると、うちの嫁は他の人といるときに一応聴いているような顔をしてニコニコしているんですね。本人曰く普通の雑談でも内容はわからないことが多いのだそうですが、とにかく聴いているような顔をしている。

これがいいんですね。

ASDの方は表情を作るのが苦手な方が多いようですし、例えば休憩時間の興味のない話は聞く必要はない、と考えてしまうイメージですがどうでしょうか。

定形は話をするのが好きですし、話しているときに聴いている人たちの様子を観察しています。周りの皆が聴いているときに一人無表情で外を見ていると定形センサーに触れて「あいつは感じ悪い」となります。

不意に後ろから声をかけられたときに、定形のパターンとしては

返事をして、振り返って顔を見る(笑顔ならなお良い)となります。

ここで「返事をしない」「振り返らない」は即センサーに触れて「あいつは無礼でいやなやつ」となります。

なにもないのに一人でニヤニヤし続けているのは不気味ですが、話しかけたりかけられたときは笑顔になると無表情よりかなり印象が良くなりますね。